トロムソに住んでいたとき、飲食店でアルバイトをしていました。
ある日、お店の食洗器が壊れて、水浸しになるトラブルが起きました。
わたしは、「どうしよう!」と慌てていましたが、周りは誰も焦っていません。
普段と同じ。
え?何で!と不思議でした。
冷静なところはノルウェーらしいと思うので、体験をお話します。
【バイトの体験談】ハプニングは焦らない、怒らない
その日は、早番で7時半に出勤。
わたしと同僚の2人で開店の準備を始めたところ、足もとがなんか変だと思って下をみたら、水浸し。
その先には、食洗器があるウォッシャールーム。そこから、水があふれくる。
急いでどうにかしないと!
お店の準備もしないといけないし、営業時間に間に合わない!
焦って、ぷちパニックでした。
飲食店はショッピングモール内にあります。
向かい側は薬局で、シャッター越しに店内を見ると、すでに水が浸入しています。
店長に電話すると、清掃から人を呼ぶから心配しないでいいと言います。
この状況で心配しないでいいの⁉
セキュリティのお兄さんがやって来て、「Van går ned」水が下の階=駐車場がある方に行ってると言います。
分かってるよ~と同僚とわたしは、とにかく何とかしようと、ほうきと塵取りで水をかき集めようと苦戦します。
40分後、清掃係のお兄さんがフローリングをキレイにする洗浄機に乗って登場。やっと来たー!
機械は早い。どんどん水を吸い上げていきます。
向かいの薬局内も、階段下も無事にきれになりました。
ぎりぎり開店時間に間に合い、ほっとしました。
そして、肝心の店長は通常通り10時出勤。
「大丈夫だったでしょ」と、焦りの欠片もありません。
「食洗器の修理も呼んだ」と一言。
もっと早く来ると思っていた私は目が点👀に。
なんで焦ってないの❓と不思議でしかたかなったです。
そのあと仕事をしながら、考えて気づいたのは、薬局の人も、セキュリティの人も、清掃の人も、誰一人文句言ったり、焦ったりしていなかった。
周りに迷惑だと思っているのは、わたしだと気づきました。
自分が困ったと思っているから、困ったことになるのか?そういうことか⁉
ただ機械が壊れたという事実があり、それに対処するだけのことをした、という風に見えました。
おわりに
ノルウェーでは普段、感情的に怒ったり、話したりする人はほぼ見ないです。
お店の人もお客さんも対等です。
接客はさらっと対応、イヤな感じはしません。
お店に入ると、ニコっと笑顔。何か探し物があれば、話します。
見てるだけと答えると、ご自由にと、ほっといてくれます。
そういえば、バイトで注文を間違えたり、遅れたり、品切れしたと言っても、店長に怒られたこともないし、クレームをつけるお客さんは見たことがなかったなぁ。
平和です。
体験談は以上です。